正式名称は「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」。森田季節氏原作の異世界転生を題材にしたライトノベル。
前世で過労死した女性が不老不死の魔女に転生して300年もスローライフを送っていたハズが、タイトル通り、スライムを倒しまくってレベルカンストすると言うRPGファンなら誰もが1度は考える事をしてしまい、スローライフを妨害するトラブルが発生しまくり、それらを解決したり、日常で起こるチョットした出来事等を描くアットホームコメディ。
ベルゼブブのプロフィール
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
上級魔族、ハエの王。ただし温泉好きなので意外と清潔である。元々は1500年以上魔族の国で農務省のヒラ役人をやっていたが(昇進の話も全て断っていた)、ペコラが魔王に就任した際に突然農相に抜擢されてしまった。その際に無理やり口調を貴族っぽいものに矯正したため、若干喋り方が古臭い。
外見
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
見た目は主人公のアズサと同年代(アズサは外見17歳)だが、褐色肌で頭に2本の角が生えている。背中に虫のような羽をはやして飛行も可能。露出が多めの服装を好んで着ており、「わらわ」「~なのじゃ」など、偉そうな口調で話し、「戦隊物の悪の女幹部」(アズサ談)のような見た目。
魔族の国のお偉いさん
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
魔族の国では農相を務めており、態度だけではなく本当に偉い人。仕事ぶりは非常にまじめでさらには野心や権力に対する欲もない、よくある汚職大臣とは程遠い。半面、性格は面倒見がよく、気さくな人柄。口調とは逆に庶民派と言える。
主人公一行との関係性
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
ハルカラの作った薬「栄養酒」がらみの一件でアズサと関わって以降、何かにつけてアズサの家に遊びに来るようになった。アズサにとっては友人であり、困ったときに頼りになる「お姉ちゃん」的存在。戦闘能力自体はアズサに及ばないが(それでも、登場人物の中ではかなりの実力者)、農相としての人脈や魔族としての知識、魔族専用の魔法などを生かして何度もアズサを助けている。
大の子供好き
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
また、子供好きな一面もあり、ファルファ&シャルシャを養子にしようと虎視眈々と狙っている。お土産などで二人を懐柔しようとしてはアズサが止めるのがお約束となっている。さらにアズサが毒キノコを食べて幼女の姿になったときは「天国なのじゃ~」と愛でまくっている。
ベルゼブブの過去
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
彼女の過去はスピンオフ小説で語られている。そのタイトルは 「ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました」。このタイトルで気付いた人もいると思うが、ベルゼブブは元々エリートではなかったのである。
正体
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
本編では「ハエの王」を名乗っているが、「「ハエの王」ベルゼブブ」は実ははるか過去の偉大な魔族であり、彼女の正体は「ハエの王」と同じ名前をたまたま付けられた地方の青果店出身の庶民だったのである(本編では「上級魔族」と自称しているが、出自から実は下級魔族と思われる)。
過去の生活態度
本編の数百年前、ベルゼブブは農務省の下部組織でヒラ役人を1500年も続けていた。と言っても、成績や態度が悪いわけではなく、むしろ優秀だったのだが責任が伴わないヒラで、プライベートでだらだら過ごしたいがために適当に理由をつけて辞令を断り続けていた。さらに、目立たないように、ダサ目の服に伊達メガネ。口調も一人称が「私」といたって普通であり、何から何まで現在とは違う生き方をしていた。
魔王のゴリ押し
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
そんなある日、新魔王「プロヴァト・ペコラ・アリエース」の即位式が行われ、そこで新しい閣僚人事が発表されたのだが、「あなたの成績で昇進していたら今ごろ大臣になっても問題ない」と、半ば強引に農相に任命されてしまう。 もちろん、「前例がない」「大臣は貴族が就くのが慣例」等と言って断ろうとしたが、ペコラに逆に言いくるめられた上に貴族の地位と屋敷も与えられ、断りきれなくなってしまう。
知られざる努力の数々
農相をやることになった彼女が最初にしたことが、屋敷への引っ越しと、今の地味キャラでは確実に舐められるため、キャラを変えることだった。つまり、現在の口調も格好もすべては後付けである(今では完全に板についているが)。 その後も、「自分がヘマをやって失脚しては、自分を登用した魔王様にも迷惑がかかる」と、手探りの中、懸命に仕事や自主トレに打ち込み、周囲に徐々に認められていった。
担当声優
出典: スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました © SQUARE ENIX
ベルゼブブの声を務めるのは「沼倉愛美」さんです。アーツビジョン所属。1988年4月15日生まれ。神奈川県出身。 身長161.5cm。血液型AB型。『アイドルマスターSP』の我那覇響役でデビュー。 愛称は『ぬーぬー』や『アクターズスクール』(by花澤香菜)など。 竹達彩奈さんからは『ぬーさん』と呼ばれている。
大のアニメ好き
アニメファンであり、ガンダムシリーズを始め『銀河英雄伝説』や『攻殻機動隊』などのSF作品がお気に入りで、好きなモビルスーツはキュベレイ。また小さなクマのぬいぐるみを『銀河英雄伝説』の登場人物から「ラインハルト」と命名して、話しかけたり一緒に寝たりと溺愛している。 その一方で純和風な寺社仏閣・城などにも興味を持っており、「寺萌え」であると発言したことも。 『ジョジョの奇妙な冒険』は先輩で共演者である今井麻美から各部ごとに借りながら読んでハマったとのこと。
人気の秘密とは!?
ラノベ版の著者は「物理的に孤立している俺の高校生活」ほか多数のヒット作品を持つ森田季節さんでキャラクター原案は人気イラストレーターの紅緒さんが担当しています。更にコミック版を手掛けるシバユウスケさんは「学園等に魔女はオドる」などの代表作が人気でやわらなか絵柄を得意としている漫画家さんです。
まとめ
主要キャラがカワイイ女の子だらけの「スライム倒して300年」。女の子がキャッキャと絡む百合っぽさや、ゆるーくほんのり漂う微笑ましいシーンなどが多く、癒されたい方におすすめの作品ですのでぜひチェックしてみて下さい。