2018年1月に発売された東京喰種:re14巻。今回も驚きの連続でしたね！新たな展開と伏線回収が盛りだくさんでした。どんどん変化していくカネキを取り巻く環境。今回は１４巻のネタバレ、考察をしていきます！
カネキは竜の姿へ
旧多とオッガイ達を捕食したカネキは竜の姿になってしまいました。街を埋め尽くす巨大な姿で、見境なく街を破壊し、人間を殺していく姿。人間や喰種を愛するカネキの面影はなく、ただただ恐ろしい姿でした。しばらくセリフのないページが続きますが、絵だけであることにより、日常が壊れていく様が悲しいほど綿密に表現されていました。
「技術の元凶」嘉納の思惑は？
嘉納が目標としていたのは『喰種の研究が医療に応用されること』でした。CCGのトップである和修家が実は喰種の一族で、彼らが人間と喰種を対立させていたことが明るみになりました。過去に嘉納は喰種の研究に大きな医療の可能性を見出だしましたが、当時は受け入れてもらうことができませんでした。生まれながらに赫者であるリゼを殺害し、試作品であるカネキを作り、カネキの量産型であるオッガイも作り、それをカネキに喰わせることによりカネキを竜にさせました。竜が姿を現したことにより世間の目に触れさせ、喰種の研究が進み、多くの人命が救われるよう旧多と手を組んでやったことであると言い残します。１巻でリゼの上に鉄骨を落としたのはピエロマスクを被った旧多でしたね。そしてまさかの自害。ここで衝撃を受けたのはわたしだけではないはずです！(笑)
嘉納は喰種研究を医療に応用させるため、自らを犯罪者にしてまで強制的に人々の目を喰種に向けさせたんですね。嘉納は絶対悪ではなかったのに、ここで亡くなってしまうことが惜しくてたまりません。
スケアクロウの正体はヒデ
今回とうとうスケアクロウの正体がわかりましたね！言葉を話すことができず、流島編でボートを漕ぐ姿が目撃されていた彼。正体はカネキが人間であったときからの友人で、無印最終話でカネキに捕食されたと思われていたヒデでした。CCGの技術で機械（？）の力により話すことができるようになったヒデ。話せるようになってからもずっとマスクで口元が覆われているため、どのようになっているかはまだわかりません。
多量の赫包を捕食したことにより、竜の姿に変貌してしまったカネキ。この竜の正体は赫子であることがわかります。そしてこの巨大な姿のどこかにカネキの本体があるとのこと！ヒデはトーカに「カネキ掘りにいかない？！」と声をかけるのでした。このフランクな感じ、ヒデですよねー！帰ってきた！という感じがします。(笑)
喰種とCCG、結託することに！
ヒデにより亜門とアキラも合流し、CCGへと向かう喰種達。CCGと結束するために喰種達は捜査官の前でマスクを取ります。素顔を知られればこれから生きていくことができなくなってしまうリスクがありながらも、リスクを背負ってでも王を助けたいという気持ちからの行動でした。かっこよすぎる…！
CCG側からは反対意見が多く飛び交います。いや、むしろ賛成意見ゼロなんじゃないか？というレベル。ジューゾーも「篠原さんなら反対すると思います」と反対します。しかし「てめえのことはてめえで決めろ。お前はもう大人なんだよ。」とと篠原さんをよく知る丸手特等からの言葉。ジューゾーはその言葉により喰種と共に戦うことを決意。ジューゾーが快諾したことにより、捜査官全員が腹をくくったのでした。まさかこうもあっさり結託してくれるとは思いませんでした！ジューゾーパワーすごい！(笑)
いざカネキ掘りへ！
巨体のどこかにいるカネキ。しかし印になるものが全くない状況で人間と喰種、協力して方法を模索します。もうこの時点でわたし泣いてました(笑)人間と喰種が協力してる…。カネキがずっと目指していた世界が、自分がラスボスになることで叶えられている皮肉。
トーカはふとカネキが肌身離さず首に下げていた結婚指輪のことを思い出します。金属探知でカネキを見つけることができることに！金属探知機片手に探し、ついにトーカは探知機の反応を得ます。そこで突如トーカの前に現れたのが六月でした。
命令無視？！六月の思惑は？
トーカに向けられた攻撃からトーカを守ったミザ。六月によりかなり深手の傷を負わされます。トーカは喰種とCCGが足並みを揃えた今、なぜ邪魔をするのか問います。六月の答えは
「あの人が誰のものにもならないのならそれでいい」
と言い、静寂を保っていた竜を攻撃したのでした。このセリフより六月はもうカネキが自分のものにならないことをわかっており、せめて誰のものにもならせたくない、ということなのでしょうか…と、勝手に解釈をしています。(笑)それを踏まえて、トーカがカネキのことを「旦那」と呼んだことに激怒し、トーカを殺そうとする六月。そこに現れたのが、瓜江率いるクインクス班でした。トーカを逃がし、六月と対峙する瓜江と才子。少なくとも過去に六月に好意を寄せていた瓜江ですが、そんな素振りを見せず班長の顔で六月を止めていました。瓜江も初期に比べるとかなり成長した内の一人ですよね…！
クインクス対クインクス戦へ
ついに六月vs瓜江才子戦！
先程トーカが見せた美しい赫子とは対称的なおぞましい赫子を見せる六月。仲間である瓜江に
「しらないからね…死んでも」
と殺す気満々の台詞。もう登場時の可愛らしい六月はどこにいったんでしょう！(笑)ここで瓜江は、柴先生からクインクス班員のRc細胞値を聞いたことを思い出します。当時六月の数値だけ記載されておらず、瓜江よりも高い数値ではないかと言われていました。今回発覚した六月の数値は『３』でした。つまりRc細胞を完全に制御しきっているということでした。Rc細胞を制御することにより嘘の数値を出すことができるということですね。隻眼の王であるカネキですらそんなことできませんでしたが、六月は一体どこまで喰種に近づいているのでしょうか？もしかしたら喰種よりもRc値が高かったりするのでしょうか。
六月のRc値の謎
しかし六月の数値で疑問に思ったことがあります。仮に六月の数値が異常なほど高かったとして、嘘の数値を出せるなら３は低すぎではないでしょうか？異常な数値をばらしたくない！と思うなら、わたしなら他の班員と同じくらいの数値にしておきます。それでは３という数字に意味があるのか？東京喰種に度々出てくる数字とタロットの関係を調べると『３』は正位置だと愛情、情熱、繁栄であり、逆位置だと虚栄心、嫉妬、感情的、情緒不安定という意味になります。いや、もう完全に六月じゃないですか…？
カネキに対する愛情、それによって生まれるトーカへの嫉妬。数字にそこまで意味があるとはさすが石田スイ先生です！
まとめ
いかがでしたか？今回もいろんな期待が良い意味で裏切られました。巻数を重ねるごとに六月のサイコパスは間違いなく増してきています。次巻ではどんな姿を見せてくれるのでしょうか。個人的にはこれ以上仲間内で傷つけ合うことは避けて欲しいと思います…。,
また１４巻で再登場を果たしたスケアクロウ改めヒデ！待ち望んでいました！今までのカカシのような姿ではなく、素顔で登場してくれたのもファンには嬉しいサプライズでしたね！ヒデのマスクの下にあるCCGの技術も気になります。まだまだ先の読めない東京喰種。カネキ自身も周りの環境もどう変化してしまうのか？必見です！今後の東京喰種の展開が楽しみですね！
