主人公石神千空が様々な発明品を制作し、自らの科学帝国を前進させながら、数々の強力な敵たちと熱い戦いを繰り広げていくという内容である本作『Dr.STONE』ですが、本作の中でも特に注目されている謎が突如として人類を襲った石化現象ですよね。石化現象自体が本作のストーリーの発端にもなっているので、今後のストーリーで深掘りされていくこととなると思いますが、地球上に存在したほぼすべての生物が石になってしまうという出来事によって、人類の文明が大きく停滞してしまったのは致命的ですよね。そのような状況の中で、主人公千空が人類を石化現象から復活させるための素材として注目したのがプラチナです。プラチナは現実世界でも希少な鉱物であり、なかなか手に入れることができないもので、一から文明を築き上げる必要のある千空にとってはなおさら高いハードルであるといえますね。そのため、プラチナの入手は本作の中間ゴール的な役割を担っているのですが、今回はそんな本作でも超貴重なプラチナの入手までの過程などについて紹介をしていきたいと思います！
プラチナを使用し硝酸を作る！
まずは本作においてなぜプラチナが重要なのかという点ですが、実は本作では人類を突如として襲った石化現象を解除するために硝酸が必要であるという設定があるからです。硝酸は、作中の初期では、洞窟の奥の方から水滴でわずかに垂れてくるものを採取することしかできず、非常に貴重な素材として描かれています。
石化を解くための素材
そんな超貴重な素材でありながらも石になってしまった人々を救うことができる唯一の手段であるという、本作きっての需要と供給がかけ離れすぎている重要アイテムなのです。
膨大な量が必要
当然、石になってしまった人類の数は膨大ですので、すべての人を救い出すためには、とんでもない量の硝酸が必要となるのです。そのように考えると、洞窟の天井から少しずつ垂れてくる硝酸だけでは、到底人類を救いきることができないのがわかりますね。
プラチナと尿から硝酸を作る！？
そこで、千空が考えた方法が化学的に硝酸を作り出すという方法です。硝酸を作り出す上でほとんどの素材が簡単に手に入るのですが、千空曰くプラチナだけが簡単に手に入ることのない超貴重な素材であり、硝酸の大量生産におけるネックとなっていたのです。
石化現象解決の鍵は プラチナ！
数千年もの間、石として眠り続けている人類にとって、そのほとんどの人を復活させることができるというのは、文明の進歩という点でも必要不可欠な要素であり、本作でも千空たちが目指しているゴールともいうべき目標なのですが、それを実現するための硝酸の大量生産を行うためには、超貴重な宝石であるプラチナが必要であると言うことです。まさに人類の石化現象解決の鍵はプラチナであるといえますね。
半永久的に製造が可能
しかも、プラチナは千空曰く、1度手に入れてしまえば、半永久的に触媒として活用することができるものであるらしく、一度でも手に入れてしまえば、今後一生人類の復活に困る事は無いということになります。まさに、人類にとって最大のゲームチェンジャー的存在の素材なのです。
世界の歴史でも登場する硝酸
硝酸という素材の名前を聞いても、なんだかピンとこないという読者の方も多いかと思いますが、実は硝酸というのは我々が知らないところで多く使用されており、特に世界の歴史を勉強するのであれば、必ず知っておかなければならないほど重要な物質だったりするのです。ここからはそんな実際の人類における硝酸について紹介していきたいと思います。
火薬の製造にも必要な硝酸
実は硝酸は鉄砲を撃つ際に使われる火薬の製造に必要な素材なのです。そのため、大昔から人類は戦争をするために硝酸を大量生産する必要があったのです。鉄砲を使うことができるかどうかは直接戦力の差になってくるため、様々な地域の人々が硝酸の効率的な生産方法を模索してきました。
火薬の製造のために国民の尿を活用していた
特に硝酸関連の話の中で有名なのが硝酸の生産のためにアンモニアが必要であり、中世のヨーロッパなのでは特に国民の尿を活用して火薬を作っていたという記録が多く残っています。戦争で勝つために多くの国家で積極的に国民の尿を集めていたという事実を知ると、なんだか滑稽に感じてしまいますよね。いずれにせよ、それほどまでに硝酸が重要であったということであると言えるのではないでしょうか？
硝酸の大量生産は科学文明に必要不可欠
このように硝酸の大量生産は化学文明に必要不可欠のものであり、人類の文明進化の過程を描き直すというコンセプトを有している本作としても描かないわけにはいかない内容だったことは確かです。
少年漫画としての目標設定のうまさ
しかし、硝酸を量産する過程を描く上で主人公が「へっへ、この火薬でこれで敵の軍団を一掃できるぜ」なんてことを言うもんなら、間違いなくジャンプで連載できるような内容にはなりませんよね。そこで本作ではキーとなる人類の石化を解くためのアイテムとして硝酸を登場させたのではないでしょうか？そのように考えると、血生臭い話題を避けることのできない人類の文明史を子ども達でも楽しみやすい形で描こうとする作者の努力が感じ取れますよね。
プラチナ発見までの過程
さて、ここからは本作で千空がプラチナを発見するまでの過程を紹介していきたいと思います。プラチナは冒頭で紹介したように、非常に希少性が高く、科学文明が発展した現代であっても高価な値段で取引されているような素材であるため、そうそう簡単に手に入れることのできないものとなっています。
石神村の伝承に隠された宝の場所
そんなプラチナ発見の手掛かりになったのが石神村に残された伝承です。石神村はその名前の通り、石化現象が起きた際にたまたま宇宙空間にいて石化することのなかった千空の父、百夜の血を引いている人々の村なのですが、そのような千空にとっても特別な存在である石神村には百夜が千空に向けて残した宝の在処を示した伝承が残されていたのです。
宝島を目指すため船を造り上げる！
石神村に残された伝承には貴重な鉱石を千空らのために残したと解釈のできる内容もあり、千空は百夜が自らのために貴重な鉱石を遺していると考え、その隠し場所を探すこととしたのです。この隠し場所を探し出すために千空は新しい航海士の仲間を復活させたり、巨大な船を建造したりと数々の手段を用いて前進しました。
宝島で待ち受けていた強敵
プラチナとは断定できないものの貴重な鉱石が隠されていることが間違いないであろう、石神村の伝承が指し示す隠し場所（宝島）には、強力な権力を独裁していた祭司のイバラがいました。イバラは作中でも屈指の邪悪な的キャラクターであり、千空一向は慣れない宝島というフィールドでイバラに苦戦することとなります。
苦難の末プラチナを手に入れる
このような数々の困難がありつつも千空は百夜が残した貴重な鉱石（プラチナ）を手に入れることに成功しました。プラチナは砂金を集めた際に少量混ざっていることがあるものであるため、集めるのに何十年もの時間を有する必要があります。そのような困難な道のりであっても、百夜はやがて千空の役に立つと思ってプラチナを集め続けたのですね。
父から子へ託された希望
このように本作でのプラチナ獲得までの道のりでは、千空と父親の百夜の関係を深掘りするものとなっているのです。主人公と父親の関係はジャンプ作品では非常に重要なものであるといえますが、本作『Dr.STONE』でもきっちりと描かれていましたね。
千空が石化を必ず解くと信じていた百夜
特に百夜が千空であればかならず石化を解いて文明の再建を始めると信じて、疑うことなく一心に行動をしていたというのが感動ポイントですよね。一途に科学の進歩を信じて疑わない千空と同じように、百夜も千空のことを最後の最後まで信じ続けて行動をしていたのです。
お互いの性格を知り尽くしているからこそ
千空と百夜はお互いの性格を知り尽くしているからこそ、数千年経った後でもまるで会話をしているように、お互いの意図をはっきりと読み取りながら行動をし続けることができたのではないでしょうか？
数千年の時を経て託される希望
数千年の時を経て百夜から千空へと託された希望を千空がどのように引き継いでいくのかという点にも注目をしていきたいですよね。
まとめ
いかがでしたか？今回は本作『Dr.STONE』にて登場するプラチナについて紹介をしていきました。百夜はプラチナのみならずさまざまな想いを千空に遺しており、まさにその結晶として数十年かけて百夜が集めたプラチナがあるとも言えるのではないでしょうか？父から子へ数千年の時を経て託されたプラチナがどのように活躍をしていくのか、是非ともアニメシリーズを視聴して確かめてみてくださいね！
