株式会社スクウェアが手掛けた人気作、聖剣伝説シリーズの３０周年を記念した企画の一つとして聖剣伝説LoMのアニメ化が発表されました！タイトルは聖剣伝説LoM The Teardrop Crystalとなっており、LoMの三大シナリオの一つ、宝石泥棒編をテーマとした作品です。宝石泥棒編は珠魅と呼ばれる種族とその珠魅の命を狙う宝石泥棒としたストーリーですが、今回はその珠魅や宝石泥棒編について紹介していきたいと思います！
目次
はじめに、聖剣伝説LoM（レジェンドオブマナ）についての紹介！
聖剣伝説LoMは１９９９年７月１５日にスクウェアから発売されたタイトルです。これまでの聖剣伝説シリーズと同様のアクションRPGですが、今作は過去作のような一本道のシナリオではなく、いわゆるフリーシナリオのRPGです。絵本のような神秘的な世界観や人間以外の種族が多く登場するよりファンタジーな世界観が特徴です。今なお根強い人気のある作品でここ最近ではリマスター版が配信されています。
LoMのおもひで
このころのスクウェアのゲームソフトには体験版が付属されることがあり、サガフロンティア２や、ファイナルファンタジータクティクスなど、そしてLoMにも他の新作ゲームの体験版が付属されることがありました。SQUARE PREVIEWとして付属された体験版がありました。当時のキッズたちはサガフロからサガフロ２の変化に戸惑い、体験版を経て購入したLoMでは聖剣伝説３との変化に戸惑い、LoM の体験版でプレイしたクロノクロスやデュープリズムに手を出したキッズは多いはず。また、サガフロ２のデータを持っていると、すごく強い武器が手に入ったりとデータの連動もありました。リマスター版ではデータがなくても手に入ります。
物語の主役となる種族『珠魅』って何？
珠魅というのは宝石を核として生きる種族のことです。言ってしまえば宝石の擬人化。宝石の国に出てくるような種族といえば分かりやすいかもしれません。核となる宝石が傷つけば弱り砕かれたり奪われたりすれば死んでしまいます。ただし、そうでもなければ基本的に不老不死で不死身。基本的に二人一組で行動し、片方は「姫」としてパートナーを癒す役割を果たし、片方は姫を守る「騎士」の役割を果たしています。
LoM三大シナリオの一つ『宝石泥棒編』って何？
LoMはフリーシナリオのRPGであり、各地で条件を満たすことによってイベントが発生します。一話完結のシナリオも多い中、全１０シナリオとLoMの連続イベントの中で最長のイベントです。ゲーム開始後すぐに出会う珠魅の『瑠璃』と『真珠姫』に出会ったことからストーリーが始まり、珠魅の宝石を付け狙う怪盗サンドラとの対決を経て、珠魅という種族が背負った宿命が明らかにされていくというストーリーです。
珠魅の秘密、ちょっとネタバレ
珠魅という種族は昔から核となる美しい宝石を狙われてきました。しかし、狙われた理由はその美しい宝石だけではなく、珠魅の涙にはとても強力な癒しの力が宿っていたというのも狙われた理由の一つでした。しかし、その涙が理由で珠魅たちが大量に殺害されたという経緯から、種の保全のためかいつしか涙を流すことが出来なくなってしまいます。癒しの涙を失った珠魅たちは対立する勢力との戦いを維持することができなくなり、住んでいた故郷を捨てて各地に散ってしまったのです。
宝石泥棒編で登場する珠魅たちを紹介！！
『瑠璃』
真珠姫の騎士となったラピスラズリの珠魅。基本的には無口で不愛想な性格ですが、真珠姫が関わると荒っぽく乱暴な内面を出します。仲間となったものに対しての情は厚く、真珠姫や主人公に対しては強い仲間意識を持っています。宝石泥棒編におけるもう一人の主人公的存在で、選択によっては同編のラスボスと共闘することも出来ますが、共闘しなかった場合はいつの間にか犠牲になっています。
『真珠姫』
白真珠を核とする瑠璃のパートナー。生まれたばかりだからか純粋無垢な性格で世間知らず。瑠璃のことは瑠璃くんと呼んで慕っており、主人公に対してもおにいさま（女主人公の場合はおねえさま）と呼んで慕っています。特定のシナリオ中では仲間にすることも出来ますが、戦闘能力はありませんが、全くの役立たずってわけでもありません。LoMの味方キャラは積極的に動いてくれないので誰でも基本的に置きもの。
『ルーベンス』
ルビーを核とする珠魅。断崖の町ガトで出会う珠魅ですが、積極的に誰かと関わろうとはせず、同族である瑠璃や真珠姫に対しても不信感を露にします。病気の恋人がおり、何とかして恋人を救いたいと思っているらしいのですが……。先に４番目のシナリオを発生させて瑠璃or真珠姫を仲間にしておくと会話が追加されます。また、宝石泥棒の犠牲者となったあとも奈落に行くと会えます。瑠璃や真珠姫を仲間にしておくとこれまた会話の内容が追加されます。
『エメロード』
エメラルドを核とする珠魅。昔から魔法都市ジオで魔法を学んでいる少女。姉はすでに核だけの存在となっており、珠魅が涙を流せなくなってからは事実上の死を迎えています。主人公や瑠璃たちと出会ってからは都市内でともに姉の核を探すことになりますが、彼女もまた宝石泥棒の手に掛かってしまいます。ゲームでは一時的に仲間になりステータスも設定されていますが、実際に一緒に戦闘することはありません。殺害されたあとは例によって奈落で出会えます。奈落ではあまり悲観していない様子でした。
『ディアナ』
ダイアモンドの珠魅。珠魅たちが煌めきの都市で生活していた煌めきの都市では実質的な指導者としての役割を担っていました。唯一涙を流せる珠魅を人柱として対立勢力との戦いを続けようとしていました。魔法都市ジオの美術品倉庫にて石になっており主人公の集めた鍵により元に戻りますが、案の定宝石泥棒に殺害され、奈落にいると出会えます。
『蛍姫』
フローライトの珠魅。とても心優しい性格で珠魅が泣けなくなってしまった＝癒しの力を失ってしまった後、唯一癒しの力を失わなかったため、玉石姫として祭り上げられ種族の象徴的人物になります。しかし、珠魅は癒しの力を使っていくうちに核が傷ついていき最終的には死を迎えてしまうため、対立勢力との戦いが激化した後は彼女の負担も増え、死の寸前にある人物によって隔離され延命措置を受けています。
『レディパール』
黒真珠の珠魅。玉石姫の騎士を務めていた女性の珠魅。寡黙で厳格な性格の女性でその容姿は真珠姫によく似ています。実はとある事情により重傷を負ったのち、自らが玉石姫の代わりに涙を流すために彼女から生み出された別の人格が真珠姫。二重人格という扱いではありますが、全く別の存在なのかは結構あいまいなところ。最終話で真珠姫をパートナーに選んだ場合は、ラスボスと共闘することになります。LoMの仲間キャラはあまり思ったとおりに動いてくれないので置物になることが多いですが、その中でも彼女は屈指の性能を誇る置物であり、彼女と一緒に行動しているだけで主人公は必殺技が使い放題になるため、ゲームの難易度が大きく下がります。
【聖剣伝説LoM The Teardrop Crystal】珠魅についてまとめ
聖剣伝説LoM The Teardrop Crystalに登場する珠魅についてまとめてみました！LoMは名作として知られていますが、そのシナリオに関してはあまり説明されないことも多く、宝石泥棒編や設定面でもあいまいな部分が多いです。あえてプレイヤーに考えさせる余地を残したのか、容量に勝てなかったのかは分かりませんが、宝石泥棒編はシナリオがかなり削られたという話もあるので、アニメではどういう描写がなされるのかは楽しみです。LoMのリマスター版は各プラットフォームにて配信されており、エンカウントオフの機能が実装されていたりと遊びやすくなっているので、アニメと一緒にプレイしてみるのも面白かもしれません！
