【オタクと結婚】オタクでも結婚したい！パートナーを探す方法を模索〜心理学と生態学を活用〜

大学時代に、真顔で「恋愛は哲学だ」と言った友人がいた。彼は当時、鋼の錬金術師にどハマりしており、真理という言葉も乱用していた。高分子化学の研究論文において、私が読んだ論文の中で初めて真理という言葉が出てきたのも、彼の教授に直される前の論文だった。そんな彼は、体格は良く(シティーハンターの海坊主くらい)、顔はナランチャみたいな奴だった。そして極度のオタクだった。今のようなファッショナブルなオタクではなく、好きなものにかける情熱は、他の目を気にしないというような感じだった。クリアファイルは長い間、ボロボロの魔法陣グルグルだった。しかし、彼はモテた。当時はそれが不思議でたまらなかった。そして羨ましかった。そんな彼の人柄を参考に、恋愛は哲学だと言った彼の名言を無視して、私のようなオタクでもパートナーを探す方法を心理学と生態学を活用して、紐解いていきたいと思う。

条件付き戦略

前書き

心理学といっても、万能ではないし、全てが正しいわけでもない。ただ、頼れるものは神にもすがりたいという状況下の皆さんはこの記事を参考にして欲しく思う。そんなん大丈夫やろ！って人は明日の話のタネにでも読んでもらいたい。また、心理学と一概に書いてはいるが、社会的、進化的、文化的と様々な細かい分野があり、互いに関係、変化している。私は、ゴリゴリの理系で、高分子化学を専攻していた。生態学、心理学に詳しいわけではない。論文が好きで、色々な分野の論文を読んでいるおじさんである。なので、間違ってたらごめんなさい。

配偶価値を見極めた戦術

配偶価値とは、恋愛関係市場において好まれる特性をどの程度持っているかというもの。私はこの配偶価値が極めて低いと思われる。つまりモテない。そこで配偶価値を自分自身で高めるという、自己啓発的な活動よりも、配偶価値の低い有殖生物がこれまでに、自分自身の遺伝子をどのように未来に残そうとしてきたかの軌跡をたどることにした。自分の配偶価値を高められる人間なら、街コンでセル(街コンで異様にモテている男の略、語源:すぐに吸収して卵を産もうとする)とサイバイマン(セルの取り巻き 語源:どこからともなく生えてくる)に惨敗せんわ！と思っているからである。自らの配偶価値に応じた恋愛関係における行動を、固体自らが調整すること、それを行動生態学においては、条件付き戦略と呼ぶらしい。

軌跡①配偶価値とコミットメントシグナル

配偶価値の低い人間は、コミットメントシグナリングを積極的に行うことが有効らしい。簡単に言えば、お付き合いしたい方に、僕はあなたと結婚して子供を作り、一生一緒に生きていきましょう！という態度で接しろということ。ヒトの生殖における特徴の一つが、出生から性的成熟までに長い時間と資源を要することであり、子から孫へと世代を超えて遺伝子を確実に伝達していくためには、生まれてきた子どもが性的に成熟するまで、自分や自分の子孫に対する排他的な養育投資を確約してくれる相手を選ぶことが重要となるらしい。(自分は、あの人が好きなのに、あの人は配偶価値が高いけど、私を大事に扱ってくれないし結婚を考えてくれない雰囲気だな、という自分の思いと相手の思いの温度差をコミット問題とよび、このコミット問題は、配偶価値の高い人間と付き合っている異性が抱えやすい問題のようだ。)このため個人は、 長期的かつ排他的な協力関係を構築できるパートナーを選択しようとする。論文には、流動的な恋愛関係市場では、これらの行動を起こした場合のコストよりも、行動せずにパートナーを獲得できない方が大きなコストになる。このため、積極的なコミットメント・シグナリング行動の準備状態である親密性や情熱を持つことが有効となるだろうとその章の締めくくりに書かれていた。ものすごく簡単に言えば、美味しいご飯に連れてくより、おしゃれなカフェをめぐるよりも、自分は責任持ってあなたと一生いたいんだ！というアピールをどんどんしろ！何もしないよりだいぶマシだよ！モテるやつより異性を大切にしろよ！モテるやつと同じ事してたってダメだぞ！ということ。

軌跡②自己開示

文字通り、自分の隠したくなるような弱みをさらけ出すこと。現在、オンラインでの出会いのきっかけも多い中で、例えば私だと極度のジブリファンなどのような、他者に隠してもいい自身の弱みとなりうる情報を積極的に開示することで、親密性を感じる人が出てくるようだ。これにはもちろん理由がある。一つは、自己開示自体が自分のリスクであり、その弱みを他者に悪用される可能性もある。しかし、このリスクゆえに、相手からすると動物学的な信頼性の現れと解釈されるからである。

二つ目は、相手との共通点となりうることでもある。恋愛を三段階の共感で示したフロイトによると、

親段階：世の中に対するお互いの価値観や信念は類似しているか？
子供段階：一緒に楽しむことができるか？ のびのびと自然体でいられるか？ パートナーに魅力を感じるか？ 2人でともに旅行を楽しめるか？
大人段階：お互いが相手を賢い人間だと思えているか？ 一緒に問題解決に取り組むことができるか？

この3つのステージにより、恋が発展していくと述べた。この自己開示により、親段階をクリアすることができる可能性があるのだ。しかし、日本人は、欧米人に比べこの自己開示に寛容とは言えない。そこで、自己開示は行ったほうがいいものの、傾きすぎには注意が必要だ。

結局のところ

どんどん異性に一生懸命、誠実にアピールすればいいのさ！自分なんかさらけ出しちゃいなよ！ということであった。論文は時に簡単な結論を出すために多大な湾曲をしながら物事を書いていることがある。そして思った。僕に大切なのは、この前段階だと。。。相手がいないと何も始まらない。

実際のパートナー探し

なんやかんや頭でっかちになっても仕方がない。実際にみなさんが恋愛していないというのは、出会いの場がないということが大きな理由ではないか。私はそうだ！しかし、私は配偶価値が低いのだ。世間様の多くが使用している超大手のサイトに裸一貫飛び込んだとしても私の望むパートナーと出会えるかというと疑問でしかない。世間様で多くの方が利用しているような恋愛サイトよりも、多少、自分自身に近しいものがあるサイトのほうがいい。ありがたいこの世の中、結婚をして子供を持つことがマイノリティーになりつつあるためか、パートナー探しのサイトやアプリも、一般大衆向けの大きなものから、的を絞ったものも存在している。今回はその、的を絞った、私のような人間にも良さそうなものをいくつか紹介していく。

田舎に住む男性と田舎へ移住したい女性専門の結婚相談所・お見合い・婚活サービ ス【田舎婚】

これはオタクとは少し違うが、田舎で知り合いばかり。そんな中で。。。という方向けのもの。世の中には都会に疲れて、地方で暮らしたいという女性もいるようだ。田舎暮らしの方、もしくは田舎で将来のんびり暮らしたいという方向け。私は、引くくらいに田舎出身だが、いいところではある。近隣住民は寛容で、世俗にもうるさくない。そして、野菜は美味しそうやねと言えば食べてみる？？となる。そんな私と同じ境遇の方にオススメ。

恋愛経験が少ない男女専門の結婚相談所・お見合い・婚活サービス【ピュア婚】

こちらは、もっとストレートな文言。男女ともに、ピュアという言葉はこの婚活サービスに最適だろう。もちろん、私もピュアであると自負している。恋愛経験が少ないというのは一つの自己開示にあたり、それをすでにこのサイトに加入することで、満たしているものでもある。また、何か他の婚活サイトやマッチングアプリと比較しても、初心者向けの敷居の低い感じすら出ている。同性においても異性においても、今の恋愛自由競争社会においては、私と同じような悩みの人も多いのではないだろうか。

お酒好き男女専門の結婚相談所・お見合い・婚活サービス【お酒婚】

こちらも一つの趣味をメインとしたもの。お酒好きということで、初めての会う場所は、お酒の飲めるところでいいという、素晴らしいサイト。私はお酒は嗜む程度だが、好きな人は、異性と飲みたい！！と思っているかもしれないので紹介しておく。私はお酒を飲める女性を素晴らしいとは思うものの、すぐに酔ってしまい、寝てしまうという性質を持ち合わせているので不向きではあるが、やはりお酒を飲みながら異性と話すのは、興味深いし、何よりシラフの時よりも素の姿が見られて、意気投合もしやすいように思われる。

アニメ・マンガ・ゲーム好き男女専門の結婚相談所・お見合い・婚活応援サービス 【ヲタ婚】

これは非常にわかりやすい。もうオタク専用ですよ！っていってくれている。だから、趣味を恥だと思うどころか、この特化した趣味が神に思われることがあるかもしれない。彼女とコスプレイベントに参加した
り、もしかしたら描きオタな彼女が見つかるかもしれない。FPSで救済してくれる彼女が見つかるかもしれない。そう思うと心が湧き踊ってくるのは私だけだろうか。ここは、非常にオススメのサイトである。

話題沸騰！オタクに寄り添う婚活【とら婚】

こちらもオタクに特化したサイト。意外とこんなの存在していたんだって思ったが、結構な人数が登録しているようだ。寄り添うという文言から、何かオタクを下に見ているのかなと思って調べてみたが、非常に良心的で、本当に寄り添ってくれるプランがある。やはり、何事も達者なものに助けてもらうことに越したことはない。変に全て自分で解決しようとせずに、誰かに助けてもらうというのは大切なことではなかろうか・

最後に

どうでもいいかもしれないが、告白するならば夜に出来るだけ出会ってから早い段階(三ヶ月以内)がいいとされている。これは、論文にもデカデカと書かれている。この記事を真剣に読んでくれた方も、そうでない方も、もしパートナーがいないというのであれば、ぜひ上記のサイトを試してみてもらいたい。そして、私の恋愛は哲学だと言った友人がなぜモテていたのかについて、記載しておく。彼はめっぽう優しかった。つまりは、コミットメントシグナリングを、恋愛以前に、後輩の悩みを聞いたりだとか面倒見の部分でも長けていた。そして、生物学的に体躯の大きい人間というのは、小さな人間よりも配偶価値が動物的には高いようだ。人間は、お金であったり社会性地位が関連してくるのだが、当時の学生身分の私たちにはそう言ったものが横並びであったために、動物的に判断されていたのかもしれない。皆さんの健闘をこころより祈る。