『この素晴らしい世界に祝福を！』（通称：このすば）は転生をテーマにした作品の中でも、特に人気なライトノベルです。アニメは第1期と2期が放送され、今年の4月に放送予定の第3期は、約7年振りの新シリーズとなります。前作から大分時間が空いたので、このすばの事について少し忘れてしまった、という人もいるのではないでしょうか。今回は第3期の放送の前に、本作品の世界観についておさらいしたいと思います！このすばの原作やアニメにまだ触れたことが無いという人は、予備知識として読んでみて下さい。
はじめに：物語のあらすじ
高校生の佐藤和真（カズマ）は、不慮の事故で命を落としてしまいます。天界では女神であるアクアに異世界への転生を勧められますが、アクアの人を小馬鹿にした態度に腹が立ったカズマは、アクアも巻き込んで転生します。転生後の世界でカズマは冒険者となり、アクアはアークプリーストとして活動することになりました。その後はめぐみんやダクネスなどを仲間にし、アクアも含め、彼女たちの問題行動に振り回される日々を送っていきます。そして、それらの問題行動は、大きな波乱を引き起こすことになるのでした。カズマの異世界生活は、どうなってしまうのでしょうか？
文明について
作中の文明は、地球における中世ヨーロッパの雰囲気に似ています。封建社会であり、国王や領主の権力が強いです。法が整備されていない部分が多く、転生前は現代の日本で育っていたカズマにとっては不満を感じることも多くありました。しかし、慣れてくるとそういった法の不備を逆に利用することも可能です。魔法による技術の発展が著しい世界で、基本的なインフラや設備は一通り揃っています。電化製品などはありませんが、魔法によってそれに近い物を作り出すことが出来ます。カズマの他にも、過去に作中の世界に転生した日本人が数名いるようで、日本のカードゲームが流行っていたり、城の中に和室の様な部屋があるなど、日本の文化が多少なりとも影響を与えているようです。
魔法による技術
前述した通り魔法による技術が発展しており、魔法使いや僧侶、魔道具を作る職人といった魔法を扱う職業がいくつか存在しています。魔法使いを志望する若い人たちは魔法学院に進学することになり、めぐみんやゆんゆんも、そういった学校を卒業しています。なりたい職業に就くために、専門の学校に通うといったやり方は、現実世界と似ています。
言語について
地球とは異なる言語が使われているため、転生されて来た人たちは、言語の取得に苦労すると思わがちですが、その心配はありません。女神のサポートによって、脳に負荷をかけて自動で言語を取得できるようになっているので、不自由することはありません。アニメ版では、書かれている文字を法則に当てはめるとアルファベットに似ていることが分かります。また、装飾文字と思われる物があり、草書体の様に書かれている場合もあります。遺跡には解読不能な文字がありますが、実は日本語で書かれており、日本人の転生者が持ち込んだ物でした。
宗教について
本作品は、様々な神が登場する多神教の世界です。幸運の女神であるエリスが最もメジャーな神様とされており、エリスを崇拝する「エリス教」は国教とされています。お金が無くても慎ましやかにくらすことを大切にする、清貧をモットーにした宗教であり、教団によって孤児院も建てられています。そんなエリス教に次ぐ規模を誇る宗教が、ヒロインである女神アクアを崇拝する「アクシズ教」です。一定数の信者がいるものの、規模の大きさはエリス教には遠く及びません。アクシズ教の教義は、アクアの性格が大きく反映されており「楽な生き方をすること」や「食欲を我慢するな」といった考え方を重んじています。基本的には特別な制約を設けず、我慢せずにやりたいことをやろうというスタンスであり、恋愛に関しても、身分差があっても同性愛でも許されています。
アクシズ教はヤバい？？
信者が変わっている人が多いことから評判が非常に悪く、アクシズ教の人とは関わらない方が良いという考え方が常識になっています。信者たちの信仰心はとても深いですが、他者に対する過剰な勧誘が迷惑行為として問題になっています。魔王や魔王軍の悪い噂を広めているため、魔王軍から敵視されております。エリス教サイドは、アクアに対して尊敬や畏怖の念をある程度持っているのですが、逆にアクシズ教はエリス教を敵視して嫌がらせをすることも多いです。アクアやアクシズ教徒は、ライバルであるエリスの評判を下げる活動を、日常的に行っています。
生と死について
この世界に登場する生き物は、地球の生き物と比べて非常に強いです。そのため、大きさが半端無く、凄まじい運動能力を有しています。野菜が生き物のように動き回っていることもあり、攻撃を加えたりしない限り大人しくなりません。サンマなどの魚が、海では無く畑で獲れたりします。また、子犬くらいの巨大なカブトムシが突き刺さってくることもあります。このように、地球では考えられない生態系となっています。死に関してですが、死者を埋葬する時は土葬が一般的となっています。浄化か十分にされなかった場合は、成仏できずに悪霊やゾンビとなってしまいます。アクア曰く、成仏できた者たちの大半は、天国に行くそうです。死者を蘇生させる「リザレクション」という魔法もありますが、一度しか使うことが出来ません。しかしカズマは様々な事情が重なったことから特例として、複数回の復活をしています。
世界観のおさらいまとめ
このすばの世界観は、地球とは大きく違う所も多いですが、エリス教やアクシズ教といった宗教絡みの話は、妙に現実的なのも面白いですよね。内容を忘れかけていたという人も、この記事で久しぶりに思い出してもらえたのではないかと思います。懐かしいと感じた人もいるかも知れません。4月の放送までまだ時間がありますので、原作やアニメをもう一度チェックしてみるのも良いと思います！それでは今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました。
